プラネタリウム。

写真に物語をつけてアップしていきます。思いつきの小さなお話プラネタリウム。
写真に物語をつけてアップしていきます。
思いつきの小さなお話プラネタリウム。
魔法のスープ。

魔法のスープ。

美味しいスープ。
もっとおいしくなあれ。

子犬が唱えた呪文に
淡い緑のスープがふわふわり。

『ぼくは元気になるスープ。』

呪文に答えてスプーンを呼び止めた。
あわあわぷくぷくおいしいスープ。

子犬はやってきたスプーンと
仲良くお昼ご飯を楽しんだのでした。
ひまわりの道。

ひまわりの道。

夏も直前のお日さま輝く日。
嵐のような風が吹いても道の色はひまわり。

明るく明るく
おいしく焼き上げたクッキー。

夏はまだかな?
待っている道の名前はーー。
きらきらひかる。

きらきらひかる。

窓の外は雨。
雲の隙間から溢れる光を背負って、
緑の大きな木が揺れる。

ゆさゆさゆさゆさ。

聞こえる声は葉のさざ波。
星々の輝きを纏って踊るパウダースノー。

きらきらひかる。
きらきらひかる。

言葉にしてみれば
それはいつも僕らのそばにある。
波さんと海さんと砂浜さん。

波さんと海さんと砂浜さん。

夏のある日。

きらきら輝いた海さんと
打ち寄せては歌う波さんがいました。

砂浜さんのうえには
たくさんの海藻に貝殻が散らばって。

どこの国から
どこの島から。

ーー僕のお腹のうえに乗ってきたのだろう?

真新しいサンダルの足跡を模様にして
たくさんのおめかしをしている砂浜さんに。

『今日も暑いね。』

そう話しかけたのは誰だったか。
記憶に残さないままで毎日を過ごすのは

美しい虹色の海原を抱く
波さんと海さんと砂浜さんだった。
Full Colors.

Full Colors.

見上げた空は青。

観覧車は赤の様相をして
色に溢れた世界を誰かに見せた。

ある人にはモノクロ。
でも走り込んできたあの車にはFull Colors.

春の終わりか、
夏の始まりか、分からない日の出来事。

君の好きな色は何色?
バリスタの一日。

バリスタの一日。

今日もお客さんが沢山来ている。
ぼくはカウンターの前でいつも待ちぼうけ。

『可愛いね!可愛いね!』

みんな口々に言うけれど、
ぼくは厳しくて優しい店長さんなんだ。

だから静かに座って通り過ぎる
幸せそうなあなたをながめてる。

『君は今日なにを飲むの?』

聞いたあの子が手にしていたのは
あったかくてあまーいミルクのラテ。